いわき市での災害ボランティア
2019/11/16(土)
今回はCGMボランティアメンバーの中の一人の地元でもある福島県いわき市で災害ボランティアを行なってきました!
台風19号の被害がいわき市にも深く及んでいました。
いざ現場に足を運んでみると、泥や水によって使えなくなったゴミの山が、至る所に積み重なっていました。
そして今回支援させていただくご夫婦のお宅に到着し、まずお話しを聞きました。
そのお宅は3階建で、丸々1階の高さまで浸水の被害を受けたようです。
一階にあった物も、駐車場に置いてあった車も全て泥水につかったと。。
奥様は、
「何が残って何が失われたのか、それすら今は分からないんです。」と。
あまりにも余裕がない状況とその言葉に、心が痛みました。
そして、次に衝撃の一言が、、
『私達、実は福島の原発の放射能汚染から逃れてこの地に移ってきたんです。
取るものも取りあえず逃げてきたので何もなく。そこから立て直してようやく
ここまでになり、生活も安定したきたのに今度はこの水害・・・』
それまで努めて明るく振る舞っていましたが、さすがに一同、言葉を失ってしまいました。
同時に、なんとか全身全霊を尽くして少しでも前を向いていただけるような機会を作れたら、と各々無言の決意をいだき作業に取り掛かりました。
今回は
◆家の両側にある側溝の泥かき
◆泥水に浸かった車の座席などの清掃作業
の2つをメインにお手伝いさせていただきました。
↑(車の座席を解体しスポンジで洗った後、高圧洗浄機で泡と泥を流している様子)
その後昼食時には、
ご夫婦から被災の様子を沢山聞かせていただきました。
↑(私たちに様々お菓子も準備して、おもてなしをしてくださいました!)
特に印象に残った話は、ご主人がご自分の家の作業を置いてでも、近隣の住民のお手伝いをしていらっしゃるという話です。
ご主人は車のエンジンなどを扱う技師ということもあり、泥水に浸かったエアコンやドライヤー、家の漏電箇所の対応まで、機械の扱いに長けていらっしゃるので近隣住民の方から頼りにされることが多く、ご自宅の作業を中断して、一日外に出て手助けをしていることもあると奥様から聞きました。
「周りの人が困っているから、自分に出来ることなら何かしてやりてーんだぁ」
と、ニコニコ笑顔で話すご主人のお話を聞き、胸が熱くなりました。
その後は再度車の清掃作業に取りかかり、なんとか時間内に車の座席とシートを、全て洗い終えることができました!
そして別れる直前ご夫婦とお話しした際は、
「初めはボランティアの方に、私たちのような状況で甘えていいのかなと頼むのを迷っていたけれど、頼んでよかったです!今回皆さんのような方達が来てくれて、本当によかったです!」
とおっしゃってくださいました。少しでも助けになることができ私たちも嬉しく思いました。
今回はボランティアの「作業」だけではなく、支援先のご夫婦と沢山お話しさせていただく機会があり、私たちが多くのことを学ばせていただきました。
☆ご主人の人助けの話を通して【犠牲の愛・隣人愛】を学び、
☆ご夫婦の話を共感しながら沢山聞くことで【対話】の大切さを実感しました。
そしてまだまだいわき市や他の被災地に支援が必要ですので、ぜひボランティアに関心を持っていただき、そして参加して頂けますと幸いです!
投稿者プロフィール
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東京でのボランティア活動をしています。
微力ではありますが、各分野のお力になれれば幸いです。
皆さんとの出会いを楽しみにしています^^
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